東京ディズニーランドは、日本国内だけでなく世界中から多くの人が訪れる人気のテーマパークです。ミッキーマウスやミニーマウス、ディズニープリンセスたちといったキャラクターと出会いながら、夢のような1日を過ごせる場所として知られています。そして、その夢のような体験を作り出しているのが「キャスト」と呼ばれるスタッフの皆さんです。
このガイドでは、東京ディズニーランドのキャストになるためのステップ、どんな仕事があるのか、働く中で得られる経験や特典、そして将来への道などを詳しく紹介していきます。
キャストになるにはどうするの？
東京ディズニーランドのキャストになるには、まず求人情報をチェックするところから始めましょう。キャストの募集は、東京ディズニーリゾートの運営会社であるオリエンタルランドの公式採用ページに掲載されます。自分がどの仕事に興味があるかを見つけたら、マイページに登録してエントリーシートを記入・提出することで応募できます。
エントリーが完了すると、書類選考があり、その後に面接や必要に応じた実技試験（たとえばキャラクターの仕事の場合はダンス審査など）が行われます。髪型や服装、身だしなみも大切で、清潔感があり、ディズニーの世界観に合った姿でいることが求められます。
また、希望の職種によっては資格や年齢条件、身長などが必要になる場合もあります。応募前にしっかり確認しましょう。
キャストの仕事ってどんなもの？
キャストの仕事には、ゲストと直接関わる「接客系」と、裏方で支える「サポート系」があります。主な仕事を以下にまとめてみました。それぞれの仕事には適性がありますので、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
- アトラクションキャスト：乗り物の案内や安全確認、説明を行います。人にわかりやすく伝えるのが得意な人に向いています。
- フードサービスキャスト：レストランでの注文受付、料理の提供、キッチン業務などを担当します。てきぱきと働ける人、料理や食に関心がある人におすすめです。
- マーチャンダイズキャスト：おみやげショップで商品の販売やディスプレイを行います。お買い物を楽しむゲストをサポートしたい人にぴったりです。
- ゲストコントロールキャスト：パレードやショーの誘導、安全確保などを行います。イベントの進行や人の流れをコントロールする力が求められます。
- カストーディアルキャスト：パーク内の掃除を担当し、いつでも清潔で楽しい空間を保ちます。きれい好きで人の役に立つのが好きな人に合っています。
- インフォメーションキャスト：電話でゲストの質問に答えたり、案内をする仕事です。丁寧に話すことが得意な人におすすめです。
- ワークルームキャスト：ショーで使う衣装の制作や修理を行います。裁縫やモノづくりが得意な人に向いています。
給料や働く環境は？
キャストの時給は、職種や時間帯、経験によって異なりますが、だいたい1,000円から2,200円程度です。交通費は上限付きで支給され、週の勤務時間が長い人は、社会保険にも加入できます。
待遇面では、キャスト専用の食堂やロッカー、シャワーなどの施設が整っており、働きやすい環境が整っています。食堂では、パークのメニューが特別価格で食べられることもあり、人気のポイントです。
さらに、キャストだけが利用できる「キャストショップ」では、限定のグッズが購入できたり、社員割引でチケットを買えたりします。働く人同士のイベント「キャストペップラリー」や「サンクスデー」など、特別な体験もたくさん用意されています。
しっかりとした研修もあります
ディズニーでは、初めて働く人でも安心できるように、入社時にしっかりとした研修があります。最初に学ぶのは、「SCSE（Safety＝安全、Courtesy＝礼儀、Show＝ショー、Efficiency＝効率）」という、キャストとしての基本行動です。
例えば、「礼儀」では笑顔で挨拶すること、「安全」ではゲストがつまずかないよう注意を払うことなど、具体的な行動が学べます。その後、配属先に合わせた専門研修と、先輩キャストからの現場指導が続きます。
独り立ちまでの期間はしっかりサポートされるので、アルバイトが初めての人でも安心です。さらに、自分のスキルを伸ばすための講座やキャリアについて相談できる機会も用意されています。
実際に働いた人の声
多くのキャストが「やりがいが大きい」と話しています。たとえば、困っていたゲストから「ありがとう」と感謝されたり、笑顔で「楽しかった」と言ってもらえる瞬間は、働いていてよかったと思える瞬間です。
あるキャストは、誕生日の子どもに手を振っただけで、家族全員が感動していたことが忘れられないと語っていました。このように、小さな行動でもゲストにとっては大きな思い出になります。
また、同じ職場の仲間との絆も魅力の一つです。仕事のあとに食事に行ったり、お互いを助け合ったりしながら、自然と信頼関係が生まれていきます。
もちろん、大変なこともあります。長時間の立ち仕事や、混雑時の対応などは体力が必要です。髪型や服装に関するルールも細かいため、最初は戸惑うかもしれません。
それでも、多くの人が「自分を成長させてくれる場所」と感じており、思い出深い経験として語っています。
将来に向けたステップアップも可能
キャストとして経験を積むと、トレーナーとして後輩を指導する立場になることもできます。トレーナーは、自分の仕事だけでなく、チーム全体を引っ張る役割も担います。
また、希望すれば社員登用制度を利用して、テーマパーク社員や正社員を目指すこともできます。社員になると、リーダーとして現場をまとめたり、運営改善の提案をしたりと、より責任ある仕事を任されるようになります。
中には、ショーの企画やイベント運営、マーケティングに関わるなど、夢を広げていった人もいます。ディズニーの職場を通じて、自分の進みたい道を見つけた人も多いのです。
最後に
東京ディズニーランドのキャストは、ゲストに笑顔と感動を届ける特別な存在です。働く中で、礼儀やチームワーク、思いやりの大切さを自然と学ぶことができます。
「ディズニーが好き」「人を喜ばせたい」「自分を成長させたい」と思っているなら、まずは説明会に参加してみたり、家族や周りの人と相談してみたりしましょう。あなたの一歩が、新しい夢の始まりになるかもしれません。
